この事例の依頼主
女性
相談前の状況
珍しい事案ですが,お父様がお亡くなりになったところ,他の相続人である兄弟姉妹のうち一人の生存や所在が不明であり,公的記録を調べても分からないというケースでした。そのため,遺産の相続ができず,困っておられました。
解決への流れ
様々な方針が考えられますが,このケースでは,失踪宣告の申立てを行うことが適切だと考えられました。あまり利用が少ない申し立て手続きですが,調査の上,申立を進め,最終的に失踪宣告が認められ,遺産相続が可能となりました。
このケースでは失踪宣告が適切な方針でしたが,相続人の一人が所在不明等の場合,様々な方針選択が考えられます。まずは,相談いただいた上,弁護士としては,どの方針がそのケースにふさわしいかを速やかに決めていくことが早期の解決のため重要だと思います。ご本人は,当初,全くどうしたらよいか分からない状態でしたので,非常に安心しておられました。