この事例の依頼主
女性
相談前の状況
お父様が亡くなったという女性がご依頼者でした。お父様には前妻との間にも子がいましたが、この異母兄弟とご依頼者は長年音信不通で、異母兄弟の住所も分からないとのことでした。ご依頼者は異母兄弟とは揉めたくないと強く望んでおられましたが、異母兄弟とどのように接触し、どのように遺産分割を進めればいいのか分からないと困って弁護士に依頼されました。
解決への流れ
まず、弁護士がお父様の出生から死去までの全ての戸籍を取り寄せ、異母兄弟の戸籍や戸籍附票も取得して、異母兄弟の現住所を調べました。そして、事情を説明し、遺産分割へのご協力を求める丁寧なお手紙を弁護士から異母兄弟に送りました。異母兄弟とは何度か電話でのやり取りも行いましたが、当方からのお手紙と説明の内容によって信頼してもらうことができ、全面的に協力していただけました。最終的には預金の相続手続、不動産の相続登記(司法書士を手配)、相続税申告(税理士を手配)まで責任をもって弁護士が関与し、ご依頼者の希望どおり平和的に遺産分割を終えることができました。
遺産分割は激烈な対立がある兄弟姉妹間で行うこともあれば、このケースのようにほとんど行き来がない相手と行うこともあります。そのような相手とは、避けられる争いは避けて遺産分割を終えたいものです。こういった場合、弁護士は法的知識だけでなく文章力や社会常識、コミュニケーション力も求められます。当事務所では「遺産分割トラブル」だけでなく、このケースのような平和的解決や、預金などの相続事務手続だけの依頼も多数引き受けています。「弁護士に依頼すれば大ごとになりそう」という不安は当事務所では無用ですので、安心してご依頼ください。