この事例の依頼主
女性
相談前の状況
夫が浮気しているため、相手の女性に慰謝料請求をしたいとのご相談でした。自分で相手の女性に電話してみたが、単なる仕事上の関係であると答えるばかりで、謝罪も慰謝料の支払いも拒否されてしまった、という状況でした。
解決への流れ
受任後、不貞行為があったことの証拠を揃え、まずは交渉を行いましたが、慰謝料は支払えないとの回答しか得られなかったため、交渉は決裂し、すぐに訴訟提起をしました。裁判において、不貞行為が明らかとなり、望み通りの和解が成立しました。謝罪や、不貞関係を解消し今後一切連絡をとらないことなど、希望の条件を加えて、慰謝料の支払いを受け取ることができました。
配偶者の不貞行為を知った時、最初からお金が欲しいと思う方はあまり多くはありません。多くの場合は、悲しい気持ちや、悔しい気持ち、絶望を感じ、もう元通りには戻れないと悟った後、お金という形にたどり着きます。苦しい気持ちはお金に換算できませんし、お金をもらって心が癒されるとは限りませんが、裁判で認められる請求方法が慰謝料請求であるために、結果として、お金を請求することになります。本件もまた、別れてほしい、謝罪してほしい、などの希望があったものの、そのような内容を請求する裁判はできないため、慰謝料請求を行い、和解の中で、希望の条件を盛り込むことにしました。離婚をするか否か、お子さんがいらっしゃるかどうか等、事情によっては、適切な進め方や終わり方が変わることもありますので、わからないことがある場合は弁護士にご相談下さい。