この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
元従業員から残業代を請求されており、他方で、元従業員が会社の金を横領していたことが発覚したため、今後、残業代と横領の2つの案件をどのように対応すればいいのかと、会社から相談を受けた事案でした。
解決への流れ
横領に関しては、従業員のこれまでの取引を調査して、証拠を収集して刑事告訴を行いました。その上で、同時に、元従業員に対して、横領した金員について、損害賠償請求の裁判を提起しました。他方で、残業代については裁判となり、その対応をしていました。最終的に、刑事、民事をすべてまとめて和解することになりました。
会社としては、残業代を支払わなければなりませんでしたが、他方で、横領については刑事告訴をした関係で、従業員側が和解による解決を希望してきました。そのため、会社にとって有利な和解が実現することができました。それから、この裁判を機に、会社は残業代の管理をきちんと行うようになり、他方で、従業員が横領できないように会社体制を変えるなどして、適切な労務管理をするようになりました。