この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
夫の浮気が発覚したため離婚を決心された奥様からの御相談です。当時は夫と二人の子供と同居継続中で、夫はまさか奥様が離婚を考えているとは思っていないような状況でした。この段階で、夫との離婚を有利に進めて行くためにはどうすれば良いかという相談を受けたのです。
解決への流れ
まずは、奥様には夫の浮気に関する客観的な証拠の収集をできる限りお願いしました。すると、夫と浮気相手との仲睦まじいツーショット写真やメールのやりとりの他、浮気を裏付ける決定的な証拠が多数存在することが確認されました。私は上記証拠の存在によって本件が裁判に発展しても容易に不貞行為の立証ができると判断できるところまでに至り、あとは本件を如何に早期に解決させられるかということに注力することとしました。その結果、奥様お一人が別居すると同時に夫宛てに私からの受任通知と協議離婚及びそれに伴う財産的請求を記載した書面を発送することとし、夫からの回答を待ったのです。すると、夫からすぐに連絡があり、奥様の希望には、離婚のことのみならず財産的な請求についても全て応じるので早期に話し合いで解決したいとのことでした。その結果、書面の発送から1週間で協議離婚及び財産分与等の合意が成立しました。
このケースが早期に解決に至った1番の理由は、夫に対して、裁判になっても時間と費用、労力がかかりデメリットしかないことの説明を丁寧に尽くし、その理解を得ることができたことにあります。この理解を得られるかが、交渉で早期に解決するか、裁判に発展し長期化してしまうかの分岐点となり、ここにこそ弁護士の腕の見せ所があると私は考えています。私はこのような考え方により、いかなる離婚問題であろうとも早期解決を目指して参ります。