この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
依頼者の方が、自転車で歩道(自転車走行可)を走行中、対向してきた自動車が、歩道に乗り上げて、依頼者の方と衝突しました。入通院がまもなく終了するというタイミングで、後遺障害の等級認定の申請手続きや慰謝料等請求について依頼を受けました。
解決への流れ
まず、当事務所にて、後遺障害等級認定に必要な書類をできる限り収集し、事故状況の説明図等を作成のうえ、うかがっていた事実と資料に相違箇所がないかどうかを確認のうえ、相手方自賠責保険会社に被害者請求をするとともに、後遺障害等級認定を申請しました。後遺障害の等級認定にあたり、認定機関から被害者の面談を求められましたが、依頼者の方が外出できない事情があり、当事務所と認定機関が協議を重ね、怪我の箇所の画像を送ることで面談に代わる措置としてもらいました。また、後遺障害診断書の記載に明白な誤記が見つかり、当事務所から、医師に対し、訂正のお願いをしました。イレギュラーなこともありましたが、等級8級が認定されました。次に、相手方任意保険会社に対し、治療費の残額や入院諸雑費・通院交通費・休業補償・画像取得費用等・入通院慰謝料・逸失利益・後遺障害慰謝料など、想定し得るすべての損害を賠償するよう交渉を開始し、相手方保険会社が提案してきた金額約205万円を、約2152万円まで引き上げることができ、訴訟を経ずに、約5ヶ月間の交渉で、弁護士基準満額での和解にいたりました。
本件は、金額が大きいにもかかわらず、訴訟にいたることなく和解できましたが、各保険会社の方針やその担当者の裁量権限によって、訴訟をせざるを得ない場合や、認められる損害の範囲が変わります。また、交渉時期によっても、和解に至る難易度が変わってくるように感じます。また、当事務所では、書類の収集はできる限り当事務所でおこなうなど、できる限り依頼者の方のお手間をお掛けしない方法を採り、損害賠償についても、認められ得る範囲で一番有利な計算方法を採用するなど、単純に進めるだけでなく、依頼者の方にとって最善となるよう意識して進めています。弁護士によって、書類の収集などで手間のかかる度合いや、損害賠償金額の算出方法が異なり、解決に至るまでの過程や、その結果が大きく異なる場合がありますので、時間が許す限り、複数の弁護士に会ってみられることをお奨めします。